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シンギュラリティとは?

シンギュラリティは「技術的特異点」と訳されますが、人間が、人間を超える人工知能を発明したそのときのことを指します。
汎用型AIは人間最後の発明になるだろうといわれていますが、これはシンギュラリティが起こった瞬間に、そこからの先の発明はそのAIが担うことになると予想されるからです。
汎用型AI、つまり「なんでもできるAI」が生まれたら、その後のAI発明はその「なんでもできるAI」がすることになり、さらに性能の高いAIが次々に開発されるでしょう。
結果的に人間の生活はガラッと変わり、予想もできない未来へと進むことになります。

そもそもAIはどうして生まれたのか

現在日本の産業界では、AIに業務の自動化という面で大きな期待を寄せています。
そんなAI構想は、そもそもどこでどうして生まれたのでしょうか。
概念としてのAI=人工的な知能については、古代神話などにも登場していることから非常に古い歴史があるといえます。
ただこのころはお伽話の域でしたので、学問として確立されたのは1950年代になります。
そこから端を発し、どのようにして現在まで技術がつながったのか、その歴史を見てみましょう。

第一期(1950年代~1970年代)

1956年夏、アメリカのダートマス大学で会議が開かれ、そこで初めて人工知能という言葉が生まれました。
すでに概念は1947年に提唱されていましたが、まだキャッチーな言葉は生まれていませんでした。
著名な学者であるアレン・ニューウェル氏とハーバード・サイモン氏は「ロジック・セオリスト」というワークショップで人工知能プログラムのデモを行い、世界初のAIプログラムを発表したのです。
自動的に定理を証明するというプログラム内容で、特に「トイプロブレム」という脱出ゲームやパズルなどが注目を集めました。
ただ、当時のAIは明確なルールを持つ問題を解くのが精一杯で、複雑な計算処理はできず、1970年代になるとAIはすっかり冬の時代になってしまいます。

第二期(1980年代)

研究者によって開発されたエキスパートシステムが再びAI市場へ目を向けさせます。
エキスパート(専門家)の知識をルール化し、特定の領域において質問に答えるというプログラムです。
たとえば、医療に関する質問にはAIが医師の専門知識の中から適した答えを導き出すことができます。
ただこれには人間としての「常識」を持たないAIの思考回路が問題となり、やはり実用化には至りませんでした。
ちなみに当時のAIに解熱(体温を下げる)方法を聞いたところ、解熱剤を飲ませるか死かという答えになったそうです。
死亡によって体温が下がるという専門知識は持ったものの、人の命を守るという根本的な常識が抜けていたという典型的な例でしょう。

第三期(2010年代~現在)

現在AIはブームの第三期を迎えているといえます。
ただ、今回は前2回のようなお粗末な内容ではなく、本格始動を可能とするハイレベルな技術を携えたものです。
一気に状況が変わったのは、先にも触れたディープラーニングの技術が革新的に発展したことが理由でしょう。
たとえば群衆画像の中から特定の情報を抽出したり、音楽を学んで自ら作曲して演奏したり、オリジナルの文字を生成したりすることが可能となっています。
過去のAIは、人間が与えた知識の中から、人間が与えた指示に従って一定の情報を取り出してくることしかできませんでした。
それが自ら学習し、推測し、独自に情報をピックアップできる域にまで一気に飛躍したのです。
この変化は非常に画期的なものですし、人間の生活を変えるレベルといっても過言ではないでしょう。