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AIとは何か

AIの定義は定まっていない

実は、AIの定義は専門家の中でも定まっていません。
「人工的に作られた知能を持つ機械」という部分は概ね一致しますが、中には「心を持つ」と説明する方や「知的な振る舞いをする」と表現する専門家もいます。
逆に、「人間の脳活動をシミュレートするシステム」という考え方もあります。
そもそも知能自体を明確に定義できない以上、人工知能を定義することはできないとする意見もあり、専門家は独自の理論の元、さまざまな研究を進めている状況です。
一般に概念はわかっても具体的な部分にまでなかなか理解が及ばないのは、このように統一的な定義が存在していないからかもしれません。

AIには種類がある

AIには自律性と適応性という2つの特徴があります。
自律性は、人間が誘導しなくても自ら作業タスクを実行するという能力です。
適応性は、タスクを実行する中で得た経験から学習し、さらにパフォーマンスを向上させる能力です。
この機械学習はAI開発において非常に注目される分野ですが、特に深層学習(ディープラーニング)は重要視すべき分野とされています。
通常の機械学習では、一定のルールを何度も記憶させることで、新しい情報を与えてもそのルールを適応する能力を得ることができます。
たとえば、赤と青の色が付いたものの画像を大量に読み込ませたあと、色で区別するよう指示をすると色で区別できるようになります。
一方ディープラーニングでは、指定しなくても区別するポイントをAIが自分で学習することができます。
データを読み込んだあと、人間が指示しなくてもどこに注目すべきかをAIが自分で学習し、人間が指示しなくても区別ができるようになります。
哲学者のジョン・サール氏は強いAIと弱いAIという言葉を使いましたが、思考を持たず指示通り動くのは弱いAI、思考を持つのが強いAIです。
現在開発されているAIシステムには特化型と汎用型がありますが、サール氏の言葉を借りれば、特化型は弱いAI、汎用型は強いAIと表現できるでしょう。
特化型AIは、その名の通り、何か一つの機能だけに特化して稼働するAIです。
一番わかりやすいのが、現在各社が急ピッチで開発を進めている自動車の自動運転用AIです。

これは自動車を安全に運転することだけに特化して開発されたAIで、すでにかなりハイレベルな域にまで達しているといえます。
また、度々ニュースになりますが、プロ棋士と対局する将棋AIなども特化型AIです。
このように一つの能力に特化して開発されたAIは非常に多く、現在の人工知能の研究開発ではほとんどがこちらを対象としています。
そして汎用型AIのほうは本来目指すAIの概念に近く、まるで人のような振る舞いができるAIです。
残念ながらまだこの分野で完成したといえるAIは登場していませんが、目指すところはなんでもこなせるAIですので、なかなか実現は難しいでしょう。
その結果、汎用型AIが完成した暁には「シンギュラリティ」が起こるともいわれています。

 

「シンギュラリティ」については次の記事でお伝えします!