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いまさら聞けないポッドキャストとは?10年ぶりの再燃のワケ

ポッドキャストって何?

ポッドキャスト(Podcast)を使った記憶がない、どんなアプリかよくわからないという人は、現在増えているかもしれません。
iPhoneユーザであれば画面で紫色のアイコン目にしたことがあるはずですが、アルファベットの「i」のようなマークのまわりに二重丸がついているようなデザインがポッドキャストです。
どんなアプリかといえば、無料で音声や動画を配信できるというものです。
2000年代中ごろに登場し、音声でできるブログとして一時期盛り上がった経緯があります。
音声メディアとして定着したものの、日本では一時盛り上がりを見せたあとはSNSで大きく成長したマーケットとは言えないかもしれません。
ただ、近年新たにポッドキャストが世界で盛り上がりを見せ始めていて、音声コンテンツを配信するアプリなどがポッドキャストの新しいサービスとして注目され始めているのです。
特にアメリカではポッドキャストを聴いたことのある人は1億2,400万人、聴き続けている人は7,300万人にも上ります。
実にアメリカの12歳以上の全人口の4分の1以上がポッドキャストを聴いていることになりますから、かなり大きなマーケットといえるでしょう。
こうした流れを受け、情報を発信するビジネスも活気を帯びています。
企業がスポンサーに付き始めたほか、クラウドファンディングを利用してリスナーから毎月一定の資金を集め、情報を発信するクリエイターも登場しているのです。
広くファンを集め資金を調達する方法で最も知られているのはユーチューバーですが、現在世界でポッドキャストを利用した同じような手法が確立しつつあるといえるでしょう。
こうした動きを受け、大手プラットフォームもポッドキャストに参入しはじめ、目下の再燃ブームとなってるわけです。

「音楽ではない」ところが新しい?

2000年ころのポッドキャストブームを知っている人にとっては、なぜ今さらポッドキャストなのかと不思議に感じるかもしれません。
でもそこには、ポッドキャストならではのポイントが潜んでいるのです。
事業に本格参入し始めた企業経営者によると、ポットキャストの魅力は「音楽配信ではない」点だと言います。
これからのマーケットは2割以上が音楽ではない「非音楽」コンテンツが主流になるとする見方もあり、その結果ポッドキャストのインフルエンサーによるラジオに近いサービスが盛り上がると見込まれているのです。
誰でも簡単にアプリから声による情報発信が可能であり、ユーザーによる投稿コンテンツが増えれば増えるだけ、たくさんの人がポッドキャストを聞くことになります。
たとえ動画や音楽の才がなくても、これからは「トーク力」で世界に羽ばたける新しいマーケットが広がるのかもしれません。
2018年にはGoogleがAndroid用のポッドキャストアプリの提供を始め、話題になりました。
Googleポッドキャストは、アプリを開くとおすすめセクションが開き、過去に聴いたものの新着エピソードや人気のポッドキャスト、注目のポッドキャストなどがカテゴリー別に表示されます。
コメディーや社会、文化などのほか、ニュースやスポーツ、アートジャンルなどもあり、さまざまなポッドキャストを好きに検索して見ることができます。
再生と停止、早送りや巻き戻しができるミニマル仕様で、再生スピードが0.5倍~2倍速まで段階を切り変えられるのがユニークです。
Googleはポッドキャストの裾野を広げることを目標の一つとしていますが、同社は自動字幕生成にも取り組んでいるといいますから、大きなメディアの転換も期待できるでしょう。
こうした大手企業の動きもあり、今ポッドキャスト界はふつふつと再燃状態にあるのです。

次回…
ポッドキャストってどう楽しむ?